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怒りの感情に関する間違った考え

 

怒りの表現を素直に出せる人というのは、「自分の事を相手に分かってもらえる」と思っている事が多いです。これは決して悪い意味ではなく、人間を心から信じられるからこその事だと思います。だからこそ相手に対して、自分の不満や怒りを素直にぶつける事ができるのです。

 

またこのような人は、これまで自分の思いを抑え込んだり誤魔化したりせず、ポジティブに生きてきています。

 

「どうせオレなんか・・・」というような口癖の人は、「自分は周囲から相手にされていない」「嫌われている」といった、どこか人間不信な部分があります。このような人は素直に自分を表現できないため、怒りの感情が生まれた時にも素直に出せなくなります。

 

このような心理状態の人は、人間不信の気持ちがある限り、怒りも外に向かって出せない傾向にあるのです。また自分を責めるケースもあり、酷い場合にはうつ病を引き起こす事もあります。

 

 

キレる人や不機嫌な人が多くなっている

対象を見失った怒りの感情というのは、どこかへ行く事は無くいつまでも居座り続けます。そして「不機嫌」という形で表に現れてきます。

 

最近、常に不機嫌な状態にいる人、すぐに八つ当たりをする人、あるいは突然キレる人などが増えています。昔も不機嫌な人やキレる人いうのはいましたが、ごく一部の少数にすぎませんでした。しかし現在は子供から老人までと年代も幅広く、また身近にいます。

 

このような不機嫌な人やキレる人が増えているのは、それだけ行き場を失った怒りをため込んでいるからに他なりません。

 

現代は怒る事が必要な場面であっても、「怒るのは間違い」といわんばかりの否定的な風潮です。しかしその為に、行き場のない怒りをため込んでいる人が多いのも事実です。

 

「怒ったら負け」は間違い!?

よく「怒ったら負け」という言葉を耳にすると思います。最近の人はみんな物分かりが良いのか、それとも諦めが早いのか、まるで「怒っちゃいけない」という社会の暗黙のルールがあるかのように、それに従い、また口に出しています。

 

親も「怒ったら負けだよ」と子供に言い聞かせ、本屋の店頭でも「怒りはこうして抑えよう」などというタイトルの本をよく見かけますが、逆に「怒っても負けない方法」や「正しい怒り方」「怒りはこうしてぶつけよう!」というようなものは見かけません。

 

「怒っちゃいけない」と諭すのは間違いではないと思いますが、腹が立つことは当たり前である感情を極端に抑え込んだり、まるで間違いのように論する事には違和感を感じざるおえません。

 

怒っただけでは解決しなくても、怒る事で解決に向かう状況というのもあります。腹が立ったら怒るというのは、人間のいたって健全な感情なのです。

 

「我慢は大事」で片付けてはいけない

泣き言をいう人、文句を言う人、すぐ怒る人、キレる人、すぐ辞めるなど・・・いずれもこのような人達に対して、我慢する力が足りないと言う人がいます。我慢は時に大事ですが、何でもかんでも我慢という言葉で片付けてしまうのは間違っています。

 

「腹の立つことであっても我慢」「我慢こそ人間を成長させる」という見当違いの考えを今でもいう人がいますが、このように説く人に限って、頻繁に八つ当たりしたり、よく怒っている事が多いです。おそらくあなたの身近な人にもいるのではないでしょうか?

 

我慢をする必要がある場面も必ずありますが、理不尽な事に対する怒りは、我慢をせずに声を出して怒るべきなのです。

 

立場の偉い人は怒りを慎重にするべき

自分は上司だから部下を怒るのは当然の役目であり、それもまた仕事だと本気で思っている人が結構な割合でいます。しかし大きな勘違いです。

 

怒りは自分の主張や要求を相手にぶつける事であり、不満がある時に意見を飲みこまずに相手にぶつけるのが怒りの表現です。本来、立場が偉い人というのは怒りながら言わなくても、自分の主張や要求を十分に相手に通す事ができるのですから、声を荒げたり怒りながら言うのは、力を行使した強迫行為とも取れます。

 

このようなことを繰り返し行うような上司には、次第に周囲も離れていき、誰もついてこなくなるでしょう。もちろん怒る必要性がある時には怒っていいのです。でも立場が上である以上、怒りには慎重でなければいけないのです。

 

これは親子間であっても、教師と生徒間であっても同じです。親や教師が怒ったりする場合、ただ権威を振りかざしているに過ぎない事もあります。立場に物を言わせて従わせるというような発想は、八つ当たりや気分任せの怒りに発展しやすいのです。

 

 

怒りは小さいうちに出すべき

怒りはとにかくマイナスイメージが強いものですから、怒った方が良いと思う事があったとしても、実際は怒れないという方の方が多いと思います。しかし相手がやった事、行為や行動などを、その場で咎める事ができる人は、怒りをその場で消すことができ、後に引きずる事はほとんどないのです。

 

なぜなら溜め込んだ怒りよりも、その瞬間に怒り感情が出た事の方が小さいのです。小さい怒りなのですからそれほど感情的にならないし、相手も反感を持つことはそうありません。ですからその場でサッと出してしまえば、スッと消えていく事となるので、その後の関係性も悪くなったりするという事は案外ないのです。

 

怒りは溜めると憎悪になり爆発する

世の中には空気が読めない人、無神経な人というのはいます。またそういう人の言動や行動に腹の立つことも当然あります。怒ることを恐れない人は、度が過ぎれば怒って注意することだってあるでしょう。

 

しかし普段から怒りを溜めこんで我慢をしてしまう人というのは、そのような人達に様々な場面で小さな怒りをため込む事になります。その人の怒りには誰も気づきませんし、当然、対象相手は無神経であるので、同じような行動や行為を繰り返します。するとまた怒りが生まれ我慢をする事になります。

 

これを繰り返していると、最後は相手を恨むようになるのです。「こいつは何でこんなに気が利かないんだ」「なんでこんなにワガママなんだ」「自分を見下しているのか」などと考え、憎悪の感情がどんどん増えていきます。やがてこの憎悪の感情は爆発します。この時は相当な怒りとなり「どこまでバカにすれば気がすむんだ!」と、感情むき出しの怒りになります。

 

怒るタイミングが悪いと悪者になる

すると相手はあなたが突然「キレた」と思い、途端に怒った方が悪者になってしまいます。「普段はおとなしいのに、突然キレる人」というレッテルを貼られてしまのです。ここで「ずっと我慢していたんだ」などと言い訳をしても、「だったらその時に言えよ」と言われてしまえば、それまでです。

 

世の中にはこのようなケースはたくさんあります。怒りを我慢して内向させる人は、それで相手を恨んでしまったり自分が悪者にされてしまったりするのです。性格的に真面目な人ほどその傾向が強く、全て「怒ってはいけない」という思い込みが強すぎるから起きてしまうのです。

 

怒ったら嫌われるという呪縛

世の中には「怒れば嫌われる」と考える人が大勢います。「嫌われたら明日から不幸の始まりだ、だから今日の怒りは我慢しよう」と、大げさではなくこのように考える人は多いのです。これはもう完全に「怒ったら嫌われる」という呪縛に縛られてしまっています。

 

何度も言っていますが怒りは溜めこむのではなく、その時に出してしまった方が良いのです。溜め込む方が自分にも相手にも、良くない事の方が多いのです。怒ったくらいで嫌われてしまうような人間関係は、結局長続きするものではないですし、続けるべき関係でもありません。

 

本来、すじ道の通った怒りは、相手もしっかりと分かってくれます。ですから怒る事を恐れるのはやめにしましょう。

 


 

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