スポンサーリンク

怒るという当たり前の感情を否定すると道もどんどんズレていく

 

怒るという感情は、誰もが当たり前に持っている正常な感情です。怒る時、その人にとっては「とても重要な事」であり、妥当だと思うからこそ怒るわけです。しかし「怒る」という感情は理解をされにくい性質もあります。

 

よく他人が怒っている理由を聞くと、「えっそんなことで・・・」と思う事があると思いますが、それは実は逆の立場になっても同じで、自分が怒っている理由も他人には理解されない事が多いのです。

 

他人の怒るという事を、中々理解できないのは、それだけ「怒るポイント」というのが、人それぞれに違うからなのです。

 

 

怒りを否定すると悪循環となる

当たり前であるはずの怒り感情を他人が露わにすると、多くの人は「大人げない」「恥ずかしい」と否定的に受け止めます。でもそれは自分と違う価値観の人を否定するのと同じで、良い受け止め方とは言えません。

 

自分の怒るポイントと違うからといって、「理解できない」と頭ごなしに否定をする事は、当然、自分も同じように相手から否定をされるのです。これはまさに悪循環であり、怒る事は「恥ずかしい」「良くない」といった感情を新たに作るのです。そして「怒るのは良くない」という抑え込みは、やがてストレスとなり周囲への八つ当たりや自身の病気への引き金となるのです。

 

この負の流れを止めるためにも、「なぜその人がそのような事で怒っているのか」という事を、もっと「知ろうとする」ことです。例え怒る理由がすぐには理解できなくても、知ろうとする気持ちを持つことが大事であり、またその行為は自分の怒りを抑え込まない第一歩にもなるのです。

 

不満をごまかさないようにする

「腹を立てても仕方がない」「怒っても始まらない」というような考え方もあります。確かに一理あるようにも思えますが、不満を持つ持つこと自体、無意味のように受け止めてしまうと、そこに負荷がかかります。

 

そもそも不満というのは誰でも感じる事ですし、仕事や家庭、世の中に不満を持つことは当たり前にあります。そしてその不満が「怒りの素」であり、怒ることは自分の不満をごまかさない態度の一つなのです。

 

最近は世の中に不満があっても、適当なところで妥協しようという考え方が増えていますが、決して良い考え方だとは思えません。確かに文句を言っても何も変わらず、逆に言いくるめられてしまう事もあるでしょう。

 

それでも「怒っても始まらない」「怒っても何も変わらない」という思考は、結局、心の奥底にストレスの土台を作っているにすぎないのです。

 

 

本来の怒りの矛先を変えない

怒っている本質の部分を濁してしまうと、多くの場合において誤った方向へ進みます。またそれで人間関係の悪化を招いてしまいます。

 

例えば会社の上司に理不尽な事を言われ、「それはないだろう」と思う場面があったとします。本来であればその時に、直接上司に文句の一つでも言えばいいわけなのですが怒りません。すると当然、気分はムシャクシャとしたままとなり、その日は一日中面白くもなく気分も不調となります。

 

湧いた怒りを自分の中で上手く鎮めるというのは、中々容易な事ではありません。ですから多くの人は、そのくすぶった「怒り」を全く関係のない周囲にぶつけてしまいます。自分の本来の怒りの矛先を変えると、そもそもの怒りの素を解決する事は出来ず、ずっとしこりだけが残ります。

 

これを繰り返していると人間関係をギクシャクさせるばかりか、大きな社会的事件を起こしてしまう事だってあります。

 

素直にぶつかる勇気を持つ

先ほどの例ですが、たいていの人は相手が上司ですから「文句は言えない」「怒れない」と言うと思います。特に上下関係の厳しい職場では、余計にそう思う事でしょう。

 

しかし本心では、「上司だから文句は言えない」というのは、おかしいと思っているはずです。実際、力を持った相手に文句を言えば、不利な状況に立たされてしまう。という事がありますが、それでも理不尽な事を言われて、自分の中に怒りがわいたのなら、まっすぐにその怒りを伝える事も大事な事だと思います。

 

怒る対象をずらさなければ賛同者が増える

自分が何かに怒りを感じ、その怒りをぶつける場合、対象にしっかりと怒るという態度はとても大事です。

 

例えば理不尽な上司だったり、問題のある政治家であったり、意地悪をする友達であったりと、ここの対象者をずらして、関係のない人に当り散らしてしまうと、単に出口のない不満を募らせるばかりか、周りから嫌われるだけとなります。

 

しかし「上司が悪くて上司に怒っている」という道さえブレなければ、「私もそう思う」という人が必ず現れます。自分の怒りを誰かに分かってもらうだけで、すごくうれしくなりますし、気も晴れ心も軽くなります。

 

怒りのエネルギーをプラスに活用する

人間にとって怒りの感情というのは、とても激しく強いエネルギーに満ち溢れています。怒りのエネルギーはとても強いので、暴力や破壊といった間違った方向へ進んでしまう事が多いです。ですから否定をしたり抑えたくなる気持ちを持つのも当然です。

 

しかしその怒りに正しい方向性が生まれると、プラスに作用するとても大きなエネルギーを生む事さえできます。ですから怒りの方向性を間違えないためにも、「怒りをためない」「誤魔化さない」「矛先を変えない」ことが、怒りの感情をコントロールする術となるのです。

 

怒るという事は、自分の立場や意見をハッキリとさせる意思表示の一つです。怒りや不満はネガティブな感情ですが、否定する事によって余計にネガティブになってしまいます。しかし怒りの筋道を間違わず「自分は怒っていいんだ」という事に気づいた時、怒りの感情の正しい出し方が分かるようになります。

 


 

スポンサーリンク