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感情はいくら抑え込んでも消す事はできない

 

多くの人は「感情を自力でコントロールすることは可能だ」と信じている人がいますが、実際に上手くいっているでしょうか。

 

そもそも感情というものは、自然に湧いてくるものです。それを自分の意識で無理矢理抑え込もうとしたところで、感情そのものを消す事は出来ません。

 

怒りの感情が沸き起こった時、「ここで自分は怒ってはいけない」と、自分に言い聞かせて封じ込めようとしたり、「自分は決して怒ってなんかいない」と感情を否定したりすると、逆に怒り感情が高まってしまう事がありませんか?

 

かろうじて怒り感情を表に出さずにその場は済んだとしても、心の中は「やり場のない怒り」でいっぱいになり、悪感情をいつまでも引きずる羽目になります。

 

このように心に溜まった悪感情を解消するのは容易な事ではなく、溜まった悪感情はやがて自分自身や、相手との人間関係にも悪影響を及ぼす事になるという事も、多くの方は経験的に知っているはずです。

 

 

感情は自然に鎮まっていくのを待つ方が良い

 

感情というのは、ずっと高ぶったままではいられません。初めは上昇しますが、やがて下降して消失していくものです。これは山形の曲線のようなものです。

 

ですからある感情が起こった時に、その感情に抵抗するのではなく、自然に鎮まっていくのに任せるのが良いんです。要するに「放っておく」という事です。

 

もしイヤな感情が起こったとしても、自分の感情に素直でいる為にも、下手にコントロールしようとはせず放っておけば良いと思えば、幾分気も楽になるはずです。

 

感情を抑圧していると心身症をひき起こす

 

感情の抑圧は、心身症の発症と密接な関係があります。心身症は主にストレスなどの心理的要因が影響して、身体の方に症状が現れるものを指しますが、特に抑圧によって悪影響が出やすいのが、「怒り感情」です。

 

しかし「怒りの感情は悪いもの」とされている現代では、どうしても感情を抑圧してしまい、ストレスが増えるばかりとなっています。

 

子供の躾においても、怒り感情をすぐに抑圧するような方法では、怒り感情の出し方や、ケンカになった時の修復方法を学ぶ機会などがなくなってしまい、本来必要である、感情交流の経験を積んで成長していく事が難しくなっています。

 

身体は、感情を抑圧する事は間違っているという事を、心身症という形で教えてくれているのです。

 

 

感情の抑圧の度合いが大きいほど、激しい形で出やすくなる

 

消せないものを消そうと、どんどん心の中で圧力をかけていくと、やがてそれは大きな暴発を起こします。そしてそれは、ほぼ悪い形で外に向かっていきます。

 

いわゆる「キレる」という状態に当たりますが、感情の暴発は感情の抑圧の度合いが大きいほど、激しい形で出やすくなるのです。でもこれは不自然な形で感情を押し殺し続けずに、その都度適切な感情表現をしていれば、回避できるものなんです。

 

感情暴発回避のコツ@「打ち明ける事ができる人がいる」

人は他人に本音や気持ちを聞いてもらい、それを受け止めてもらう事によって自己愛が満たされます。自己愛が満たされれば、冷静さを取り戻し気持ちが収まっていきます。

 

ですから「この人の前なら自分の気持ちを素直に言う事ができる」という、あなたの事を分かってくれる人に、心に抱え込んでいるものを聞いてもらうことで、落ち着きを取り戻すことができます。

 

感情暴発回避A「気持ちがスカッとする事をする」

もし打ち明ける人がいないという場合に有効なのが、どんなにイヤな気分になった時でも、「これをすると気持ちがスカッとする」というものをやる事です。

 

これはいくつか自分で見つけておく必要がありますが、自分一人で解消できる事でもあるので気が楽な面もあります。

 

自由にモノが言いづらい世の中

 

今の日本は、「言いたい事を言うと干されてしまう」という状況が多々あります。多くの方も感じているのではないでしょうか。

 

もともと日本人は、何となく周囲の雰囲気に合わせて行動するという傾向は持っていましたが、近年は特にそれが強まり、お互いがお互いを抑え合う関係になっており、それがまた人間関係に関して過敏になっています。

 

ブログが流行り出したころは、他人と違うものの見方や個人的な怒りであれ何であれ、「自由に自分を発信できる空間」として機能していましたが、今ではちょっと他人と違う事を表現すれば、異常なほど叩かれるか、大炎上するかのどちらかになりがちです。

 

本来、個人がどんな発信をしようと、感情や考え方はそれぞれ違うのだから、良いはずなんです。「個人レベルでは感情的になるのはダメなのに、集団では感情的になるのは良い」というおかしな風潮です。このような社会の状況は、私たちの心理状態に大きな影響を与えているのです。

 


 

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