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感情的になってはいけないの?

 

近年、職場や家族間など、様々な人間関係のトラブルで悩んでいる人達が増えており、「感情をコントロールする事が大事」という事が、よく言われるようになってきました。

 

しかし多くの人は感情のコントロールは、「感情を出してはいけない」「感情は抑えなければいけない」という様に、間違えて受け止めている傾向があります。

 

そもそも感情のコントロールというのは、感情を出さないことでも抑える事でもありません。自分の中に何かの感情が表れた時に、その感情を不適応行動(暴力や暴言など)に移さないようにするという事です。

 

つまり「感情に振り回されて理性を失わない」「感情を必要以上に引きずらない」という事なのです。多くの人は、社会で平穏に暮らしていく為には、「何とか感情的にならずに生き延びたい」と願っていると思います。しかしなぜ、このような感情を抑える傾向になっていくのでしょうか?

 

 

繋がりを切られたくないという心理

 

「感情を抑えたい」「感情を出してはいけない」と思っている人達は、感情的になったり、人とは異なる自分の感情をあらわにしたりすると、職場や学校、地域、SNSの空間など、あらゆる場面における繋がりの関係から、外されるのではないかという恐怖心を抱いています。

 

その為、その場その場で自分の感情を素直に出すのではなく、周りの人に合わせようという意識がいつの間にか強まって、自分の感情を押さえつけたり、本心では思っていない事でも、周りの感情や考えに合わせて、あたかも自分自身もそう思っているかのように振る舞ってしまいます。

 

しかし本当の自分をかき消して、「周りと違わない自分」でいなければいけないというのはとても不自然であり、自分自身に強烈なストレスを与えています。ですがこうした態度が習慣化してしまうと、いつのまにか本人はその事自体に違和感を感じなくなっていくのです。

 

「感情は出さない」が社会的な風潮となっている

 

今の社会そのものが、「人と違う感情を持つことを許さない」という傾向があります。これは私的感情を出したら、「否定される社会」になっているとも考えられます。このよい例がネットでの炎上です。

 

ブログなどで自分の独自の考え方や感じ方などを書けば、批判のコメントがあったりするのは、今ではもう日常茶飯事だと思います。有名人であればすぐさま大炎上も当たり前となっています。

 

「その人が自分なりの感じ方を表明しただけなのに、どうしてひどい叩かれ方をしなければいけないのか」と感じる方もいますが、ネットで書き込みをする大半は、そのような事は考えず、まるで自分が正義の使者にでもなったかのような感覚です。またネット特有の秘匿性から、批判をしても自分に返ってくることが少なく、それがさらに拍車をかけています。

 

 

感情を出すと周りから嫌われると思っている

 

先ほどの「繋がりを切られたくない」という項目とも似ていますが、「感情的な人は周りから嫌われる」という、非常に強い思い込みを多くの人は抱いていますが、この思い込みは決して正しくはありません。

 

自分の感情に素直に生きている人は多くの人が思うほど、人には嫌われませんし、逆にとても好かれていたり、感情を素直に出す事で、良い人間関係を築いているという例は山ほどあります。

 

しかし普段から「感情を押し殺す事が正解」という流れに身を置いていると、感情を出す事で素晴らしい人生を送っている人に気づくことができません。

 

感情は出した方がいい

 

感情は自然に湧いて出てくるものです。ですから感情は押し殺す必要もないし、表に出していいんです。

 

「感情を出すのは間違っている」と思う人は、単に「嫌われたくない」という理由しかありません。でも感情を素直にだしている人は、人柄も分かりやすく、魅力や人間味も実感しやすいと思います。だからこそ友達にもなりやすいのではないでしょうか。

 

逆に感情を出さない人は、「何を考えているか分からない」という風に見られている傾向があり、友達にはなりにくいという印象を与えます。また感情を出さないでいると、人間関係はとても薄っぺらなものになります。

 

少し冷静になって客観的に見てみると、どちらが人間的に魅力を感じるかはわかるのではないでしょうか。

 

 

感情を出すという事は時にぶつかり合いもする

 

感情を出さない生き方より感情を出す生き方の方が、人間的にとても素晴らしいものです。ですから感情は出すべきなんです。

 

しかし感情は、時に相手とぶつかり合う事があります。「ぶつかる事がイヤで感情を出さなかうなった」という方もたくさんいると思いますが、上手くいく事もあれば、上手くいかない事もあるのが、感情を持った人間が生きていくという事です。

 

人間は様々な感情交流を経験していく中で、自分の感情に対する相手の反応や、感情を出した時の自分自身の気持ちに気づき、どんどん自分の感情を豊かにしていきます。

 

感情を出す事は「嫌われる」ではなく「好かれる」という意識に変える

 

誰もが願う人間関係の理想の形は、「人から好かれる」という事だと思います。

 

「人から好かれること」というのは、嫌われることを恐れて周りに媚を売ったり、感情を押し殺したりする事では得られません。自分の感情を大切にして、またそれを否定せず怖がらず出していくことで、人から認められ受け入れられ、好かれる自分になっていくのだと思います。

 

「感情を出すと嫌われる」と考える人は、「感情を出さずに、周囲に同調すれば輪からは外れない」と思いがちです。仲間外れは怖いし、イヤな奴とは思われたくないし、何よりも自分を守りたいと思っているので、感情を出さないことが一番安全だという考えになるのです。

 

でも実は相手からすると、感情を見せない人をどう判断して良いかわかりません。感情を出さずかろうじて嫌われていない状態は、決して「好かれている」とは言えません。それは自分自身に置き換えても、同じではないでしょうか。

 

人から好かれたい、本音で語り合える友に巡り合いたいと思うなら、時に辛い経験をしても、何度も感情を表に出す経験を繰り返していくしかないのです。

 


 

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