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悲しみは「何かを失った」というサイン

 

悲しいというのは、泣きたくなるほどの辛さ、心が痛んで耐えられない、自分の力ではとても及ばないと感じる切なさなどを表します。「悲しみ」という感情の役割は、「何かを失った」という事を知らせるためのサインです。

 

人であろうとモノであろうと、何か大切なものを失うと、私たちは悲しみを感じるようになっています。悲しみを感じると、引きこもりがちになったり内向きになったりします。

 

とっても悲しい時に、楽しく賑やかな場所にいると苦痛を感じる事がありますが、これは「今は自分をいたわる時」というサインであり、これに従い外向きの活動を控え内向きになり、失った人やモノと向き合うという必要があるのです。

 

 

心を癒す為に必要な「悲しみのプロセス」

 

私たちの心は、何か大切な人やものを失うと、最初「信じられない」という否認する気持ちを抱きます。その後、本当に失ったという実感をする事で、激しい悲しみや怒り、後悔、不安、寂しさなどの様々な気持ちを抱いていきます。

 

この時期は辛いのですが、しっかりと気持ちを感じていきながら、ゆっくりと心を再構築していくときです。そして人は悲しみを抱えながらも受け入れて、乗り越えて生きていく事が出来るようになるのです。

 

この部分から目を背けたりしてしまうと、いつまでも気持ちは前に進まず、やがて心の病を発症する事となります。これらの「否認」⇒「様々な気持ち」⇒「受容」という段階を経ていく事を「悲しみのプロセス」と言い、立ち直っていく為には、とても重要な行程なんです。

 

このような時も悲しみのプロセスは必要

悲しみのプロセスは、大切な人と死別した時だけ必要というわけではありません。「最愛の人と別れる事となった」「大事にしていたペットが死んでしまった」という場合も、強い悲しみを抱いたのであれば、同様に悲しみのプロセスは必要です。

 

悲しみの感情に対して間違っているやり方

 

大切な家族やペット、又は大事な人などを亡くしたという時は、悲しみに浸るのが普通ですが、「いつまでも悲しんでいないで、元気でいる方が故人も喜ぶ」という風に思い込み、普段通りに生活をしようとする人がいます。

 

これは悲しみのプロセスを無視した間違ったやり方であり、喪失がなかったかのように生活を続けていると、やがて「うつ病」などの健康を害する事になるケースが多いのです。人間の心身は無理がきかないようになっているので、しっかりと悲しむことが大切です。

 

またよく「男が泣くのは恥ずかしい事」と思われていますが、悲しみは男女に関係なく、また人間にとって普遍的な感情です。人前で泣ける男性は別にカッコ悪くなんかありません。逆に悲しみを見せないでいると、周囲からは「愛情がない」「冷たい」などの誤解を受け、人間関係がこじれる事もあります。

 

 

悲しみが強すぎると心は壊れる?

 

「悲しみが強すぎると、心が壊れておかしくなってしまうのでは・・・」と感じる人もいます。しかし安全な環境下で、悲しみを感じる事ができれば、悲しみが人の心を壊すという事にはなりません。

 

安全な環境というのは、悲しんでいる人を「温かく受け止めてくれる人がいる場」という事です。逆に危険ともいえるのは、「一人ぼっち」であるときです。誰にも相談できずに、たった一人で強い悲しみを乗り越えていくのは、容易な事ではありません。支えがあるからこそ、人は乗り越えていく事ができるのです。

 

また一見励ましてくれているようで、悲しんでいる現実に対して、否定的な口を出してくるような人がいる場です。

 

他人が悲しんでいる時の関わり方

 

「大切な家族を亡くした」というような人に対して、なんと言葉をかけたらよいか分からないという事は多いと思います。またどんな態度で振る舞ったらよいのかも、正直なところわかりません。

 

悲しんでいる人達に対して、出来る事は「優しく見守る事」です。むやみに励ましたり介入をしない事がベストです。また悲しんでいる相手が、思い切って話を打ち明けに来た時は、一緒になって落ち込まないことです。温かい気持ちで聴いてあげてください。

 

一緒になって落ち込んであげる方が、相手にとっても共感していると感じるのでは?と思う人もいますが、一緒に落ち込んでも共感はしません。相手にとって必要なのは、一緒に落ち込んでもらう事ではなく「温かい支え」です。

 

悲しんでいる人に対して言ってはいけない言葉

 

本来、善意で励まそうとする為に使う、「頑張って」「大丈夫」「いつまでもメソメソしない」というような言葉は、心から悲しんでいる人には絶対に言ってはいけません。

 

悲しんでいる人は、感情のプロセスの始まりの段階にいます。まだ現状でいっぱいいっぱいな状態の時に、これらの言葉をかけてしまうと自ら悲しみに蓋をし、自分の本心を否定してしまうのです。

 

悲しみのプロセスというのは、自分の気持ちに正直になって進める必要があります。正直に向かいあう事によって、こじれずに悲しみから最も早く抜け出すことができるのです。

 


 

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