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コミュニケーション力とは何だろう?


近年、求められる人材として、「コミュニケーション力の高い人」というのをよく耳にします。なぜならコミュニケーションが上手くとれないと、多くの場合において人間関係も上手くいきません。その結果、仕事にも影響をきたす事に繋がります。ですから多くの人がコミュニケーションに注目しています。

ここではコミュニケーション力とは何かを考えていく為に、様々な状況におけるコミュニケーションの役割を考えていきます。


コミュニケーションの本質

コミュニケーションというのは気持・意見などを、言葉などを通じて相手に伝える事とされていますが、その本質は「人と人とのふれあい」です。

一般的にコミュニケーションが上手な人というのは、「話し上手で、会話を盛り上げて輪の中に入るような人」というイメージが強く、逆に「口ベタな人はコミュニケーションが下手だ」と思いっている人は多いと思います。

しかしコミュニケーションは「人と人とのふれ合い」という視点で見ると、「目的に応じて相手と上手くやり取りできる事が、コミュニケーション力」という事になります。

社会というのは様々な個性を持った人たちの集まりであり、それぞれにその個性が反映されたコミュニケーションの仕方があります。全員が同じコミュニケーションの方法であったとすると、社会は成り立ちません。従って「コミュニケーションの仕方=コミュニケーション力」ではないという事です。

相手への思いを伝えたり自分を知ってもらう為の手段


愛の告白や感謝、お詫びの気持ち、心配な気持ちなど・・・。自分の中に何か思いがあって、それを「相手に伝えたい」と思う時、また自分と関わるにあたって、知っておいてほしい事(得意な事や苦手な事)などを伝える時、それがコミュニケーションの役割となります。

コミュニケーションの方法には言葉ではなく、「相手の様子見て、ホッとするタイミングでお茶を入れてあげる」というような、何らかの行動や表情、動作など、言葉を使わないコミュニケーション「非言語的コミュニケーション」というのもあります。

言葉であれ行動であれ、一番自分らしい方法で相手に「思い」さえ伝われば、その方法はどんなものでも良いのです。

相手の事を知るための手段


相手について知るのもコミュニケーションの役割です。相手がどんな人かわからない時、あるいは相手がなぜそういうことをするのか理解できない時など、「質問」という形でそれらを知ろうとしたり、何らかの話題を提供して、相手が興味を持つかどうかから知ろうとする事が多いと思います。

相手について知る事は、「聴く力」をかなり要します。「どういう質問をするのが良いか」というスキルの話ではなく、相手が安心して心を開ける環境を作ることが本質となります。なぜなら警戒心が強い時には、自分をさらけ出そうとは思わないからです。

情報を得る・伝えるための手段


コミュニケーションは何らかの情報を得たい時、あるいは情報を提供したい時にも使う手段です。

この情報の「得る・伝える」は相乗効果がある事も多く、自分が持っている情報を伝える事により、相手からさらなる情報を得る事ができるという「ギブ&テイク」の場合もあります。

一般的に貴重な情報というのは、「信頼できる人にだけ伝えたい」と思うもの。ですからコミュニケーションで、関係を深めている方が有利です。しかし日頃から信頼関係が築けていない相手であっても、「何のためにその情報を必要としているのか」というのが伝わると、情報を持っている人は安心して、情報を提供してくれるという事があります。

ですから情報を得る為に、必ずしも関係を深めておく必要はないのですが、適度なコミュニケーションは取っておくべきです。


時間を一緒に共有するための手段


病院などの待合室やバスや電車を待っている時など、初めて会った隣の人と「他愛のないおしゃべりをした」という経験が一度や二度はあると思いますが、これもコミュニケーションの一つです。

話の内容も深くなく、ただその時間を共有するという事でしかないのですが、「知らない人と居心地悪くなく、ただ一緒に過ごす」というのは、コミュニケーション力を高める上で、実はとても重要なことなのです。

これが特に仲の良い人とだったら、とても質の良い時間を過ごす事ができるのはいうまでもありません。

相手との関係性を深めるための手段


コミュニケーションを用いる目的として最も多い理由が、「相手との関係性を深める為」ではないかと思います。

お互いについて知り合い、お互いの気持ちを伝えあい、自分たちの関係について、期待がずれているところがあれば調整する、という事を積み重ねていく事で関係性は深まっていきます。つまりそれだけ親しくなるという事です。

これらは最初から意識して行われるのではなく、自然にそのようなやり取りを積み重ねた結果、気づいたら関係性が深まっていたという事の方が多いです。

何度もお伝えしていますが、コミュニケーションとは人格と人格の触れ合いの手段であり、「相手にどういう姿勢で向き合うか」を形にしたものです。ですから目的に応じたコミュニケーションを、適切かつ誠実に積み重ねていけば、おのずと信頼関係が深まるという事です。

良い人間関係を作っていきたいのであれば、その場その場での目的を考え、一貫した姿勢で相手と向き合っていく必要があるのです。そこには「誠実さ」と「自分らしさ」が反映されていきます。

コミュニケーション力とコミュニケーションの役割


ここまでコミュニケーションの役割について焦点を当ててきましたが、一口に言ってもその役割は様々にあります。ただ全てにおいて言えることは「自分と相手を繋ぐための手段」であるという事です。

そしてその手段は、人それぞれに色々な方法があるという事です。ですから「会話を盛り上げて輪の中心に入る事ができる」からといって、必ずしもコミュニケーション力が高いという事にはなりません。

本当のコミュニケーション力が高いということは、自分の目的に合ったコミュニケーションができることであると思います。

「空気を機敏に読んで、面白い冗談を言い、場を盛り上げている」という事だけを、コミュニケーション上手のイメージにしてしまうと、いつまでたっても「自分にはコミュニケーション力がない」という所に立ち止まってしまい、本当の意味でのコミュニケーション力は磨かれません。コミュニケーション力を高めるためには、自分の個性が反映されたものであることが大事です。


 

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