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全ての意欲を無くしてしまう燃え尽き症候群

 

仕事や生き方など何かを人生の目標にし、それを生きがいと感じる事を一生懸命に努力した人が、期待していた結果を得られなかった時、また何かを精力的に一生懸命頑張って、ひとつの区切りができた時に、突然「燃え尽きる」ように、何もかもやる気がなくなり、動けなくなってしまう事を、燃え尽き症候群(無気力症候群)といいます。

 

燃え尽き症候群になると、持続的なストレスに起因する衰弱状態により、意欲喪失・情緒不安・身体の抵抗力低下、コミュニケーション力の低下、慢性的不満・悲観、職務上能率低下・怠慢など、社会生活を送る上で様々な影響をもたらす症候群なのですが、精神障害としての認定はされてはいいません。

 

燃え尽き症候群はその症状が、慢性的で絶え間ないストレスが持続すると意欲を無くし、社会的に機能しなくなってしまう「うつ病」と似ており、心因性のうつ病の一種とも言われています。

 

 

燃え尽き症候群は心が「枯渇」してしまった状態

 

燃え尽き症候群の最もたるものは、「心の枯渇」です。これは単なる心の疲れなどではありません。疲れを通り越し文字通り、心、つまり感情や情緒が消耗し尽くし、枯れてしまったという事です。

 

心のエネルギーは普段、増えたり減ったりを繰り返しながらも何とか均衡を保っています。しかし一生懸命に頑張っていたのに、その努力が報われなかった場合や、それでも尚、頑張り続けていたりすると、ある時、心のエネルギーがゼロになってしまいます。

 

多くの人は燃え尽きる前に薄々「自分は無理をしている」「このままではおかしくなってしまう」と気付きます。でもその事実を認めたくないという感情が優先され、また頑張り屋であるほど更に無理をすることで、この事実を覆い隠そうとします。しかしもうすでにエネルギーは枯渇をし始めており、心はとても重苦しく意欲も気力も沸かない状態。気持ちだけが空回り、何も出来なくなってしまうのです。

 

この症状はある日突然に現れることもあれば、少しずつ現れることもあります。無理をすればするほど、自分をだますことになるため、表面上は限界に達するまでいつもと変わらないように見え、ある日突然動けなくなってしまうのです。

 

燃え尽き症候群の主な症状

 

燃え尽き症候群になると、様々な心の症状が現れていきます。

 

初期の段階では「朝起きられない・何をするのでもやる気が起きない・学校または職場に行きたくなくなり休みがちになる・アルコールやタバコの量が増える・何ともいえないイライラが募る」などが起こります。

 

人に対しての対応もよそよそしくなり、次第に冷淡・事務的となります。ま突き放すような言葉や攻撃的な言葉をかけたり、露骨にイライラした態度を示すこともあります。

 

症状が悪化していくと、突然、学校や会社を辞めるといった行動や、引きこもり、周囲との断絶、ギャンブルや買い物依存、現実逃避といった状態になり、家庭生活の崩壊、対人関係の忌避、最悪の場合には、自殺や犯罪、過労死や突然死などに終わる事もあります。

 

他人に対して態度が変わるのはなぜか

周囲でよく耳にするのが、「態度が激変した」というものですが、燃え尽き症候群となってしまうと、なぜ劇的に態度が急変してしまうのでしょうか?

 

それは、燃え尽きかけている心が燃え尽きてしまわないために取る、一種の防衛本能ではないかと考えられています。燃え尽き症候群は、心のエネルギーが消えかかっている状態。ですからこれ以上エネルギーを消費しないようにするための対応が、冷淡や事務的といった状態となるのです。

 

しかしそれでもエネルギー消費が収まらない状態となると、攻撃的となって何が何でも心のエネルギーを守ろうとしているのです。

 

燃え尽き症候群によって「心」以外に受けるダメージ

燃え尽き症候群になると、睡眠不足や鬱といった精神疾患だけではなく、心血管系疾患や免疫疾患などにもかかりやすくなると言われています。また糖尿病になる確率も、そうじゃない人と比べて非常に高まるとの事です。

 

 

燃え尽き症候群になりやすい人

 

燃え尽き症候群に陥りやすい人は、過度の緊張とストレスの状況下に置かれる職種に、多く見られる傾向がありますが、性格もかなり起因しています。

 

仕事で成功することを強く望むタイプの人は、極度の疲労状態に陥るまで追い込んで働く傾向があり、働き過ぎによって燃え尽き症候群となってしまいます。

 

打たれ弱い人は頑張っていた事が一度でも失敗してしまうと、次第にその事に関心を失い、日々が単調で刺激のないものに感じてしまいやすくなります。他の事にも挑戦しようとはせず、やがてやる気を失っていき、対人関係を避けストレスに対処しようとする傾向にあります。

 

最初から諦め傾向の感情を抱いている人というのは、仕事等の難しさを感じるとその困難さから、目を背ける傾向があります。達成したい目標があっても、そのために自己を磨こうというモチベーションまで至らない特徴があります。

 

燃え尽き症候群の治療法

 

燃え尽き症候群の最もな治療は、問題の起きた環境下から少し距離を取り、心も体も休めることです。その間、軽ければ時間の経過とともに、1人で考えながら立ち直る事も出来ます。

 

しかし一人で考えていると、どうしてもネガティブな方向へ考えが傾いていき、症状の改善に時間がかかる事や悪化、ぶり返すといった事も多いです。症状が軽い重いに限らず専門医のところに行き、適切なカウンセリングや治療を受けるのが良いと思います。

 

燃え尽き症候群にならないために

 

燃え尽き症候群にならないためには、「この職種はこうじゃなきゃいけない」というようなイメージ像に、固執しないようにする事です。仕事に対するこだわりが強いと肩に力が入り過ぎて、自分らしさを見失ってしまいます。

 

またあまり頑張り過ぎないということも大事な事です。上手くいかないからといって根を詰めずに、たまには息抜きをしましょう。その方が良い結果になる事が多いんです。

 

もうひとつは自分の気持ちに、いつも素直でいる事です。「疲れている」「今はちょっとやりたくない」などの気持ちを正直に受け入れていきましょう。それらに蓋をして無理をするから、どんどん枯渇してしまうのです。

 

心というのは気持ちが下がっても、また自然に上がっていきます。ですから下がったからといって無理に上げようとせず、自然に上がるまで待つ事も大事です。

 


 

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